「手動プロビジョニング」という言葉はおそらく何度も聞いたことがあると思います。IT 部門チームにとって、特にネットワーク監視リソースという点では、他のプロビジョニング手法は、あまり考えられていませんでした。
2005年の話であれば、「クライアントAに働きかけてください。プロビジョニングの結果、最も見込みが高いとわかりました。そうするのが最も経済的で最も効率的です!」と、嬉々として報告していたでしょう。
水を差すようですが、今はもう2005年ではなく、このような手法は時代遅れです。ただ、がっかりしなくても、良いニュースがあります。
成長を続けるデジタルファーストの IT の世界では、REST API を介した自動プロビジョニングという、より優れた技術を使うことができます。
自動プロビジョニングは、読んで字の如く、自動化されたプロビジョニングであり、事前に定義された自動化の手順を使用して、人間の介入を必要とせずに、ネットワーク監視リソースをデプロイする機能です。このブログでは、REST API を使った監視ツールの自動プロビジョニングについて記述します。
別の言い方で定義するなら、自動プロビジョニングは、電子的に実行されるプロトコルを使用してテクノロジーを展開する機能です。手動入力の必要は一切ありません。
ネットワーク監視のコンテキストでは、具体的には監視リソースのライフサイクルを管理することを意味します。
情報システムが使用するネットワーク監視リソースを設定するプロセスだと考えてください。クライアント(監視リソースを必要とするデバイス、システム、またはアプリ)とサーバー(リソース自体)を1か所でコントロールすることでスムーズに進行します。
そのためには、REST API を介して監視リソースをプロビジョニングするのが最適です。
なぜなら、REST API には比類ない柔軟性があるからです。クライアント/サーバーの相互作用は、メソッドやリソースに結び付けられていませんが、REST API を使うことで、多くの種類の呼び出しを処理し、個々に異なるデータ形式で応答できます。最も重要なこととして、サービスを監視するためのより効率的で論理的な API を提供できます。
そして、ネットワーク環境のスケーラビリティのためには、自動プロビジョニングが非常に有用です。数百、数千、あるいはもしかすると数百万のデバイスが企業ネットワークに接続されるようなプロジェクトがあったとき、各デバイスの URL を手作業で設定することは事実上不可能です。
適切な自動化テクノロジーを導入することで、ミッションクリティカルな組織は最小限のリソースと時間で俊敏性と拡張性を実現できます。
少し前までは、監視リソースのプロビジョニングは手動で行われていました。これには、物理サーバーの適切な設定とセットアップが含まれます。スケーラビリティが必要な場合は、より多くのハードウェアを要求し、セットアップしてからプロビジョニングする必要があります。
今日では、(ほとんどの場合)監視はソフトウェアで定義されています。Webサービステクノロジーの進歩のおかげで、定期的なハードウェア管理の必要性がなくなり、プロビジョニングプロセスが高速化されています。こういった進展はすべて、自動化なしには不可能でした。
自動化によって、企業の複数ネットワーク環境の容量と規模が増加しましたが、それによる課題も出てきます。
IT 意思決定者は、新しいクライアント(デバイス、システム、アプリ、またはその間のあらゆるもの)ごとにネットワークインフラストラクチャをプロビジョニングする必要があります。時間がかかる手動プロビジョニングではとても間に合わず、さらに人為的ミスも発生しやすくなります。
管理スクリプトを書いてデバイス監視を展開することまで考えると気が遠くなるほどです。
そこで REST API の出番となります。REST API は、ネットワークインフラストラクチャ全体を自動化することを可能にするソリューションを提供します。クライアントとサーバーをつなぐテクノロジーを使って、手動プロセスではなく HTTP 呼び出しを介して監視リソースをプロビジョニングできます。
REST API を使用してプロビジョニングを自動化すれば、新しい監視リソースが追加されるごとにクライアント、サーバー、または監視を手作業で設定する必要がなくなります。
REST API を介して、ネットワーク仕様に合うような簡単なスクリプトを実行できます。そうすることで、プロビジョニング作業のほとんどが不要になり、監視リソースを準備するための単純な HTTP コードを実行するだけで済みます。REST API は、監視リソースを毎回同じネットワークインフラストラクチャにデプロイすることを保証します。
監視リソースをスクリプトでデプロイするということは、自動化プロセスで、リソースをモジュラーコンポーネントに分割し、様々な方法で組み合わせることができることも意味します。
監視リソースのスクリプトを作成すると、プロビジョニングのための有用な指針が得られます。その指針を手動プロビジョニングに生かすことも可能ですが、WhatsUp Gold REST API などの自動プロビジョニングツールに応用することもできます。
REST API を介した自動プロビジョニングには、正確性とスケーラビリティの向上に加えて、次のようなメリットもあります。
REST API を利用して、どのクライアントがどの監視リソースにアクセスできるかを明確に把握できます。リソースへのアクセスを偶然に任せたり、社内の個人個人がリソースへのアクセスを勝手にコントロールしたりすることは起こりません。シャドー IT や不確かなクライアントは排除できます。簡潔でトランスペアレントなエンドツーエンドの監視プロセスが確立できます。
自動プロビジョニングは、より広範なコンプライアンス戦略にも貢献します。多くの場合、IT 管理者は、各クライアントにネットワーク監視リソースにアクセスするための一意のIDを割り当てるなど、プロビジョニングの際に規制コンプライアンスを満たすための厳格な制約に直面することになります。
自動プロビジョニングによって、そのようなコンプライアンス要件を毎回クリアできることが保証されます。それに最適なのが REST API です。
組織全体での自動化アプローチを検討し、リソースのプロビジョニングとインフラストラクチャおよびテクノロジー全体の監視を自動化できるよう心掛けます。
適切な自動化ソフトウェアを導入すると、新しい監視リソースをより迅速に展開し、ネットワークインフラストラクチャをよりシームレスに管理できます。
プログレスは、自動化がデジタル変革の戦略的かつ重要な要素であると信じています。当社独自のソリューションである WhatsUp Gold REST API はその具現化として相応しいものであり、BOSS などのネットワーク監視リソースを自動的にプロビジョニングするために必要なコントロールを提供します。
自動プロビジョニングへの着手を検討している先見の明のある CEO や IT リーダーにとって、WhatsUp Gold REST API は最適なソリューションです。このお問い合わせフォームを使ってどうぞお気軽にお問い合わせください。
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