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ネットワーク監視の未来

Greg Mooney | Posted on | ネットワーク監視

ほとんどのコンピュータはクラウドで動作し、クラウドとの接続点はスクリーンだけになるという予測がなされています。それが実現すると、企業インフラストラクチャはもう重要ではなくなるのでしょうか?将来のネットワーク監視はどうなるのでしょうか?

今日の企業インフラストラクチャ上のデバイスについて考えてみてください。ルーター、スイッチ、サーバー、ユーザーコンピュータなどがあります。これらすべては、IT部門によって何らかの形で監視されているはずです。ところが、サーバーとアプリケーションがすべてクラウドで実行されるようになれば、インフラストラクチャはもう必要ではなくなるのではないかという議論が交わされるようになってきました。

最近の TechRadar の記事 は、企業ネットワークを監視するのにIT管理者はインフラストラクチャにフォーカスを当てる必要がなくなると説明しています。その主旨は、企業インフラストラクチャがクラウドに移行し、オンプレミス・サーバーを利用しなくなるので、IT部門は社内インフラストラクチャについて気に留めなくなり、監視する必要もなくなるだろうというものです。ただ、この視点には、少し夢物語的なところがあるように思います。

すべてではないにしてもほとんどのサーバーが、パブリッククラウドかプライベートクラウドの形でオフサイトでアクセスされるようにはなると思われます。データストレージの大部分も、クラウドストレージと仮想化を提供する企業に外部委託されるでしょう。しかし、個人的なデバイスに関してはクラウドでは心もとないところがあります。ベンダーが管理するサーバーを監視する必要はなくなるかもしれませんが、企業インフラストラクチャにはすぐにはなくせないものもあります。

WhatsUp Gold 製品管理部長の Jim Cashman も、将来的に企業インフラストラクチャの監視がなくなるという可能性には疑問を持っています。

「ビジネスでは、監視が必要な大量のネットワーク機器がオンサイトで引き続き使用されます。サーバーではないでしょうが、スイッチ、ルーター、ファイアウォールなどはまだ使用されています。」と Jim は説明します。

たとえサーバーがローカルに存在しなくても、ユーザーは外部のサーバーにアクセスする必要があり、それはファイアウォールが常に必要になることを意味します。セキュリティリスクと帯域幅消費の問題は、内部ネットワークへのインバウンドトラフィックとアウトバウンドトラフィックを何らかの形で監視し、分析することなしには解決できないでしょう。

ユーザーアクセスのコントロールをするためには、クラウド内のリソースにアクセスする能力を持つ、ある種のコンピュータが必要です。スイッチやルーターがなくならないのはそのためです。より小さくなり、より合理化されるかもしれませんが、オフィス環境で接続するのに必要なので、やはり監視する必要があります。

将来のネットワーク監視

TechRadar の記事にあるように、コンテナは企業がアプリケーションを稼働させる方法を変えます。プロセスがクラウドに移行してローカルマシンから切り離されます。この記事ではさらに、将来のネットワーク監視は完全にアプリケーション監視が主体になるだろうとしています。つまり、社内インフラストラクチャは監視する必要性がなくなるだろうということです。

Jim は、アプリケーション監視がより重要になる点には同意しますが、少し違った観点からも考察し、次のように話します。

「アプリケーション監視はより重要になるでしょう。ベンダーの言うことを鵜呑みにすることは避けた方がいいので、社内インフラストラクチャを監視するある程度の監視パッケージは必要でしょう。クラウドベンダーはすでに監視のためのAPIを追加しており、これらのAPIがより堅牢になることは期待できます。しかし、重要な点として、ベンダーのAPIだけに頼りたくない場合、統合監視を利用することができます。ホストされているインフラストラクチャで合成トランザクションを走らせ、本当に実行されているかどうかを確かめることができます。また、応答時間やアップタイムなどを監視することもできます。」

最終的には、ネットワーク監視に関しては規模の変化が見られるでしょう。サービスやクラウドインフラストラクチャをサポートするベンダーやサードパーティーの API をどれだけ信頼できるかによっても異なってくるでしょう。帯域幅とクラウドリソースの使用量は、コストを管理したい場合は監視する必要があります。そして、ユーザーがクラウドリソースに接続する必要があることを忘れないでください。

企業インフラストラクチャは、少なくとも近い将来は常に監視する必要があります。それはさておいて、テクノロジーの未来は明るいです。下の人間メカ戦士(Intel から)を一目見ると、納得いただけるでしょうか。

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