ティーンエイジャーたちのコミュニケーションをみていると、電子メールはもう過去の遺物のようにも思えます。彼らは、もっぱら、テキストとソーシャルメディアを通じてコミュニケーションを取っています。私には14歳の娘がいるのですが、彼女は iPhone (もう3つ目の iPhone です。1つはスクールバスに轢かれてしまいました。) で電話したのは、5年の間に多分12回ぐらいだと言っています。そして電子メールを送信したことはありません。
しかし、電子メールは、ビジネスコミュニケーションにおいては依然として主流です。テキストやソーシャルメディアの量が膨大化しても、ビジネスコミュニケーションにおける電子メールの王座を奪うことはありません。世界中に30億人以上の電子メールユーザーがいて、その約25%がビジネスのアカウントです。オフィスワーカーは、平均して1日に120通以上のメールを送受信します。
では、メールサーバーがダウンしたり、大幅な遅延が生じたりしたらどうなるでしょうか?メールを使えなくなったら、ビジネスは大きく滞ります。停止や遅延の原因特定に時間がかかってメール送信が正常に機能しない状態が長く続けば、ビジネスは大きなダメージを受けます。
多くの企業は、電子メールを処理する基本的な方法として Microsoft Exchange Server を使っています。Microsoft Office 365 (Microsoft 365) と Exchange オンラインサービスが台頭してきてはいますが、多くの電子メールが今でも古き良き Exchange オンプレミスサーバーによって処理されています。Exchange Server は、単にネットワーク上の1つのアプリケーションであり、他のビジネスクリティカルなアプリケーションと同様、パフォーマンスを監視し、障害が発生する前に問題を検出できるようにする必要があります。
Exchange の個別の監視ポイントツールはありますが、他のアプリケーションはどうでしょうか。Exchange 用の特別な監視アプリケーションがあるとして、SQL Server や Web サイトについても個別に監視したいですか?そうするとしたら、多くのベンダーとやりとりして、多くのコンソールに気を配らなければなりません。
そういった煩雑さを避けたい場合は、統合されたネットワーク監視ツールを利用します。優れたネットワーク監視ソリューションを導入すれば、Microsoft Exchange の監視は、統合された監視のごく一部です。ネットワーク全体が監視されているので、Exchange のパフォーマンスが悪化し始めたとき、問題がどこにあるのかすでにわかっているかもしれません。そして、問題発生時にとるべきアクションなども指定されていて迅速なトラブルシューティングが可能です。
プログレスの統合ネットワーク監視ソリューション、WhatsUp Gold のアプリケーションパフォーマンス監視モジュールには、Exchange 用の組み込みアプリケーションプロファイルが用意されていて、Microsoft Exchange Server の可用性とパフォーマンスを、簡単にリアルタイムで把握することができます。
ダウンしたりパフォーマンスが悪いとき、ヘルプデスクに電話が殺到するアプリケーションを挙げるとすれば、真っ先に電子メールサーバー、特に Microsoft Exchange が思い浮かびます。データベースのパフォーマンスが悪かったり、あるいは Web サイトが遅くなったりしても、いきなり問い詰められたりするようなことはないでしょうが、もし電子メールが遅かったら、すぐに苦情が飛び込んでくるでしょう。
Microsoft Exchange は、常に高いパフォーマンスレベルを要求されるアプリケーションであり、しばしばサービスレベルアグリーメント (SLA) が締結されます。SLA を満たすためには、Microsoft Exchange Server を積極的に監視し、問題に発展しそうな兆候があればすぐに検知して迅速に対処する必要があります。Exchange 監視ツールを使用すると、パフォーマンスのしきい値を設定でき、すぐに対処できるよう管理者に警告通知を行うことができます。
また、アプリケーション状態の定義をカスタマイズし、正しく稼働しているものをエラーと見做してしまうようなことがないよう、SLA の計算方法を見直すこともできます。
Exchange 監視は、Exchange Server が正常に動作しているかを追跡します。SMTP 経由で電子メールを送信して Exchange 電子メール サーバーをチェックします。その後、POP3 または IMAP を使用して以前に送信した電子メールを削除しようと試みます。受信トレイに削除するべき電子メールが見つからなければ、Exchange Server がダウンしているとみなしてレポートします。
Exchange 監視は、電子メール配信のチェックのために2つのポーリングを行いますが、最適なポーリング間隔を選択する必要があります。Exchange Server で送信に 2 分以上かかったら警告を受け取りたい場合は、ポーリング間隔を 2 分に設定します。
WhatsUp Gold の場合、Exchange のアクティブモニタは、SSL/TLS 認証と SMTP 認証による暗号化をサポートします。つまり、セキュリティで保護された電子メールアカウントにのみ電子メールが送信されます。
WhatsUp Gold は、IMAP、POP3、SMTP など、どのメールサーバーのサービスでも監視してレポートできます。
重要なタスクは、SMTP キューが決まった範囲内で動作しているかどうかを確認するために監視することです。パフォーマンスの低下があれば、SMTP サービスが停止してしまうのを回避するための手続きを行います。Exchange Server ホストが WMI 対応であれば、監視するカスタムパラメータを設定できます。
監視する Exchange のパフォーマンスのしきい値と Exchange Server のロールを決定します。ロールは、Exchange Server の状態を示すために使用されるパフォーマンス監視パラメータをグループ化し、コンポーネントを論理的にグループ化するためのユニットです。
追跡する Exchange サービスを決定します。
選択したサービスまたはパラメータに基づいて Exchange モニタを設定します。
Exchange Server デバイスに、WhatsUp Gold Exchange モニタを追加します。
Exchange Server がダウンしたときに警告通知するアクションを作成します。
これで、Exchange モニタは、 Exchange Server のロールに基づくしきい値を追跡し、メールサービスを監視できるようになります。
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