百聞は一見に如かずということわざがありますが、その「一見」を提供するネットワークの視覚化は、IT 管理者にとって非常に高い価値があります。ネットワーク管理者は深く掘り下げて詳細な情報を知る必要がありますが、会社の上層部には全体像を示す高レベルの視覚化情報が適しています。
「ネットワークの視覚化では、ネットワーク要素がどのように配置され、接続されているかをマッピング、図解、または描画することで、ネットワークの "イラストレーション" を作成します。サーバー、ルーター、有線/無線接続の概要を示し、データフローも把握できます。ノードの状態に関するリアルタイムの詳細情報を提供するマップもあり、ネットワークをより深く理解できるだけでなく、重要なネットワークの稼働状況とパフォーマンス問題を把握、特定、対処できるます」、と、Maintaining Optimal Network Performance のブログで説明されています。ネットワークの視覚化は、ネットワークマッピング、ネットワークマップの視覚化、ネットワークグラフの視覚化、ネットワークトポロジマッピングなどとも呼ばれます。IT 部門は、ネットワークの視覚化でネットワークに関する明確な洞察を得ることができ、最適なネットワークパフォーマンスを維持するために活用することができます。
適切なネットワーク監視ソリューションを使用すれば、ネットワークやアプリケーション、サービスに関連するほとんどすべてのものを視覚化できます。視覚化で得られる基本的な情報には、以下のようなものがあります。
ダッシュボードは、すべてのネットワーク関連データを統合する単一のインタフェースです。レポートに含まれるデータをより高レベルでより迅速に表示することができます。統合ダッシュボードは、パフォーマンスやネットワーク帯域その他の使用率などを視覚化し、問題の兆候を把握して速やかに対処するのに役立ちます。
プログレスの WhatsUp Gold には、ネットワーク全体の概要を提供するホームダッシュボードを始めとして、様々なデフォルトダッシュボードがあります。高レベルのホームダッシュボードから、ルーターやスイッチなどのデバイス、仮想マシン、アプリケーション、サービスの種類などに関する他のダッシュボードを介して、より具体的な詳細にドリルダウンできます。ダッシュボードには静的なデータだけでなく、可用性とパフォーマンスのデータをリアルタイムに表示できます。ダッシュボードで何をどのように表示するかは簡単にカスタマイズできます。
レポートはダッシュボードを通じて即座に表示可能です。様々な問題を特定し、大きな問題に発展する前に対処するために不可欠です。例えば、何度もクラッシュする厄介なサーバーがあったとしても、たまたま周りにいる人が再起動していた場合、IT 管理者は、そのサーバーが問題であることにさえ気づかないかも知れません。レポートをチェックすることで、設定ミス、マルウェア、OSの問題、または新しいハードウェアに置き換える時期になっているかなど、根本的な問題にしっかり対処するための注意喚起を得ることができます。
無限に近いほどの多様なレポートが利用可能ですが、ネットワークをスムーズに稼働させ続けるための主要な4つのタイプは以下の通りです。
可用性レポート: 特定の期間中にネットワークのどのデバイスまたはエリアが稼働中か停止しているかを示す死活監視レポートです。デバイスが停止したとしたら、いつ停止したのか、どのくらいの期間停止していたのか、いつ復旧したのかを正確に把握できます。現在の可用性とともに、可用性状況の経時的な履歴情報レポートも得られます。
パフォーマンスレポート: デバイスのパフォーマンスを示すレポートです。例えば、スイッチ上の特定のポートの帯域使用率を経時的に確認し、そのポートを介して送信される量を示すグラフを表示することができます。
ネットワークトラフィックレポート: これには、トップトーカー、レイテンシ、ボトルネックなどが含まれます。
クラウドリソースレポート: これらのレポートは、クラウドの使用状況と使用料金、パフォーマンス、傾向に関する詳細を提供します。クラウドサービス利用を最適化するのに役立ちます。
その他の有用なレポートには、次のものがあります。
ビジネスを健全に継続させていくためには、ネットワークの可用性とパフォーマンスを高く維持し、迅速なトラブルシューティングを行う必要があります。そのためには、ネットワークの包括的なビューを提供するマッピングが不可欠です。マッピングにより、ネットワーク上のデバイス、相互接続関係、位置、相互依存性を可視化することで、ネットワークデバイスを効果的に監視し、障害/ボトルネックを事前に特定し、MTTR を短縮して、災害復旧/ビジネス継続性を向上させることができます。詳細なトポロジーマップは、PCI-DSS などのコンプライアンス規制を満たすためにも欠かせません。
WhatsUp Gold は、レイヤ2検出とレイヤ3検出を使用して、ルーター、スイッチ、VLAN、物理および仮想サーバー、ワークステーションを含むすべてのネットワーク要素を示す包括的なネットワークトポロジーマップを作成します。マップは高度にカスタマイズ可能で、個々のリンクの表示/非表示の設定などを自由に変更できます。
WhatsUp Gold のトポロジーマップには、ドラッグアンドドロップ機能、デバイスと監視の相関関係の表示、デバイスの属性やステータスなどの詳細情報表示、ビューの選択などの機能が組み込まれています。
WhatsUp Gold は帯域の使用状況を監視し、デバイス間のリンクの状態を「ヒートマップ」として視覚的にわかりやすく表示します。ワンクリックで、どのインタフェースリンクが正常 (緑)、混雑 (黄色)、容量限界至近 (赤) かを確認できます。それぞれのレベルを決めるしきい値はカスタマイズ可能であり、設定されたしきい値を超えるリンクがあれば警告を通知します。このオーバーレイを使用すると、ネットワークの混雑状況が一目で確認でき、ネットワーク帯域の割り当てを最適化することができます。
WhatsUp Gold インタフェース使用状況オーバーレイ
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