「WhatsUp Gold 使用のヒント」ブログ・シリーズの第1回で、認証情報について説明しました。第2回の本ブログでは、WhatsUp Gold の検出について説明します。WhatsUp Gold の検出プロセスは、便利な自動化につながります。例えば、一般的には検出後に手作業で設定することになる デバイスロールとサブロール(デバイスに自動的に割り当てられる監視と属性)などの設定を変更できます。
WhatsUp Gold を使用すると、ネットワーク上のアクティブなシステムを簡単に検出できます。システムを検出するための最初のステップは、検出スキャンを開始することであり、非常に簡単な手順です。[検出] をクリックし、[新しいスキャン] をクリックすればOKです。
検出スキャンの最初のタブでは、スキャン対象を指定できます。様々な検出対象デバイスを選択できることがわかると思います。チェックボックスをクリックして必要なだけ検出対象に指定することができますが、検出を速やかに終了させたい場合は検出対象を絞ることをお勧めします。詳細については、日本語のドキュメントをご参照ください。必要な情報を入力したら、右上の [次へ] をクリックするか、左側にあるタブをクリックしてそのタブに直接ジャンプします。
[展開] タブには、前のタブで指定した IP アドレス以上の内容を指定するための、[仮想環境]、[ワイヤレスインフラストラクチャ]、[ストレージデバイス] などのオプションがあります。[仮想環境] オプションを選択すると、検出プロセスで VMware ESXi、vCenter、あるいは Hyper-V 環境が検出され、適切な認証情報があれば、仮想環境の検出が可能になります。IP アドレスを指定したかどうかに関係なく、ハイパーバイザーによってホストされているシステムを検出できます。ワイヤレスインフラストラクチャには、各ワイヤレス LAN コントローラ (WLC) によって参照されるアクセス ポイントと、接続されているワイヤレスクライアントを検出するための追加オプションが含まれます。
[制限] タブで、以前に検出したデバイスや特定の IP アドレスを除外したり、検出する最大デバイス数を指定したりすることができます。例えば、10.1.1.0/16 を検出して、10.1.1.50 や 10.1.2.0/24 をスキップするように設定ことができます。より迅速にスキャンするためには、この機能を利用してスキャンする必要のないものをスキップすることをお勧めします。
スキャン中に使用する認証情報は [認証情報] タブで指定します。検出スキャン時にライブラリの適切な認証情報を使用するには、[現在と今後のすべての認証情報を使用する] オプションを有効にします。例えば複数の SNMP 認証情報を選択した場合、失敗は検出スキャンの時間を遅らせるので、認証情報に優先順位を付けることができます。[現在と今後のすべての認証情報を使用する] オプションのチェックを外し、スキャンに使用する認証情報の横にあるチェックボックスをオンにすることもできます。さらに、このタブから認証情報ライブラリに新しい認証情報を追加することも可能です。
[オプション] タブでは、検出完了時の電子メール通知、命名オプション、検出スキャン方法、最大スレッド数、タイムアウト時間などのオプションを設定できます。
[スケジュール] タブで、指定した日時で実行するように設定できます。事前設定されたオプションをクリックして簡単にスケジューリングできます。
最後のステップは、スキャン設定を確認し、検出を実行することです。[レビューして実行] タブで、指定したオプションと設定を確認できます。設定を確認したら、実行するか、設定を保存することができます。[スケジュール] のオプションを使っている場合は、設定を保存する必要があります。
検出で使用される認証情報が多いほど、検出にかかる時間は長くなります。検出完了時の電子メール通知には、スキャンにユーザー側のアクションが必要かどうかを通知する有用で詳細な情報が含まれています。WhatsUp Gold では一度に最大4つの検出を実行できますが、一度に実行する検出は、1つだけにするのが最適です。デフォルトの命名規則は、ホストファイルにある名前で上書きできます。デフォルトのタイムアウト時間や再試行の値は、環境やデバイスによっては適切ではない可能性があります。期待どおりの結果が得られない場合は、調整することを検討してください。
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