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デバイスロールを使用した効率的なネットワーク監視

Jeff Edwards | Posted on | ネットワーク監視

職場には、マネージャー、システム管理者、ネットワーク管理者、サーバー管理者、ヘルプデスク技術者などといった、様々な職種があり、それぞれの役割があります。複数の役割をこなすことも普通にあり得ます。

ところで、もし、会社側が各社員の職場での役割が何なのか、知ることができなかったらどうなるでしょう。マネージャーが、システム管理者とヘルプデスク技術者を区別できなかったら、どのようにタスクを管理し、リソースを割り当て、どのように人事評価できるでしょうか?役割をこなすために必要なツールは、どうしたら入手できるのでしょうか?もちろん、大混乱は必至です。

職場と同様、ネットワーク上のすべてのデバイスにも役割があり、多くは複数の役割に対応することもできます。そして、社員に明確に定義された役割がないとビジネスを運営できないのと同様に、デバイスに明確に定義された役割がないとネットワークを管理し、監視することはできません。

ネットワーク監視では、デバイスの役割、つまりデバイスロールが活用されます。デバイスロールは、ネットワーク監視ツールがデバイスと対話する方法のテンプレート、つまりデバイスに適用される設定と監視、と考えることができます。

WhatsUp Gold におけるデバイスロールの使用法

プログレスのネットワーク監視ソリューション、WhatsUp Gold は、デバイスロールを使用して、検出した各デバイスに最適な設定を適用します。

WhatsUp Gold での、デバイスロールの機能は次の2つです。

(1) デバイスロールまたはサブロールとして識別されるための条件を指定

(2) デバイスが WhatsUp Gold に追加されたときにデバイスに適用される監視設定を指定

ですから、デバイスロールの設定は、検出を実行する前に行う必要があります。WhatsUp Gold において、デバイスロールは、ネットワーク上のデバイス検出時間を短縮し、デバイスを自動的に設定するための簡単で効果的な方法です。

WhatsUp Gold は、デバイスから受け取った情報に基づいて最も適切な役割を決定しますが、デバイスのプロパティでプライマリロールの割り当てを変更したり、使用可能なロールと説明のリストから選択したりすることができます。

前述のように、人と同様、デバイスも複数の役割を果たすことができます。WhatsUp Gold では、デバイスのプライマリロールに加えて、第2、第3の役割であるサブロールを設定できます。例えば、プライマリロールがワイヤレスアクセスポイントであるデバイスが、スイッチという役割をサブロールとして持っているといったことが考えられます。各デバイスには、プライマリロールの下に複数のサブロールを設定できます。

デバイスが異なる目的で使われたり、複数の機能を担っていたりする場合は、プライマリロールやサブロールを変更する機能も役立ちます。WhatsUp Gold では、実際にはネットワーク環境で別の目的で使用されていても、デバイスの想定される機能に基づいてプライマリロールを割り当てる場合があります。例えば、ワイヤレスインフラストラクチャデバイスが、ワイヤレスコントローラー、ルーター、スイッチなどとして使用される可能性がある場合、WhatsUp Gold でデバイスロールを変更することで、実際の機能をより正確に監視することができます。

WhatsUp Gold には、[設定] タブからアクセスできるデバイスロールとサブロールのライブラリが装備されており、デバイスロールをシンプルかつ効率的に適用することができます。このライブラリを利用して次のようなことが可能です。

  • 検出/更新の対象となるデバイスロールのリストの有効化/無効化
  • デバイスの分類と識別のカスタマイズ
  • 多目的システムやハードウェアを監視するためのサブロールを作成/適用
  • 検出時または更新スキャン時に、新しいロールやカスタム化されたロールが入ったカスタム監視リストを適用
  • 特定のホストやシステム属性データなどを含むカスタムロールを設定
  • 多様で更新も多い IoT デバイスに対して正確な設定を行い適切に監視

上記でわかるように、WhatsUp Gold では、必要に応じて、デバイスロールを変更したり、カスタムデバイスロールを作成したりすることができます。

WhatsUp Gold に事前設定して組み込まれたデフォルトのデバイスロールは変更できませんが、これをテンプレートとして使用し、設定内容を変更して、変更されたデバイスロールを作成することが可能です。

また、デフォルトのデバイスロールから作成するのではなく、ユーザーが独自に新しくデバイスロールを設定することもでき、それはカスタムデバイスロールと呼ばれます。

デバイスロールを割り当てるためのスキャン基準を定義することもできます。例えば、特定の資格情報タイプや、ホスト名に含まれる特定のテキストなどを指定してスキャンすることができます。

これらのスキャンルールは、WhatsUp Gold が検出されたデバイスにデバイスロールとサブロールを割り当てるときに適用されるので、検出前に設定する必要があります。

デバイスロールを使用するメリット

デバイスロールの最大の利点は、ネットワーク監視を設定する際の管理オーバーヘッドを削減できることです。デバイスへの監視、設定、アクションポリシーの適用を、デバイスロールによって合理化できます。

例えば、デバイスロールを使用して、新しいデバイスに自動的にアクションポリシーを追加したり、特定の監視にアクションポリシーを追加したり、除外したりできます。

検出されたすべての Windows マシンにサービス監視を設定したり、すべてのスイッチのインタフェース監視を除外したりといったことが可能です。また、アクティブ監視されるインタフェースをフィルタリングすることもできます。

デバイスロールを使うことで、ネットワーク上のデバイスのタイプごとに一貫した監視および通知ポリシーが可能になります。同じタイプのデバイスには同じ監視とアラートを簡単に適用できるので、ネットワークが正常に稼働している状況ではどういった測定値が得られるのかというベースラインを確定できます。ワイヤレスルーターがスイッチとしてより多く使用されている場合など、特別なユースケースにカスタムデバイスロールを使用することもできます。状況に応じて、通常の設定とは異なる多様な監視を設定できます。

WhatsUp Gold の設定マネージャで、デバイスロールを使ってデバイスの設定および変更管理タスクを多数のデバイスに一度に割り当てることもできます。

設定マネージャは、変更管理タスクを自動化し、デバイス設定を安全にバックアップできるようにする、WhatsUp Gold の強力なツールです。ユーザーアカウントの追加/削除、ファームウェアの更新、SNMP 文字列の変更、デバイスの開始時設定や稼働中設定の保存などのタスクを自動化できます。設定管理タスクライブラリでタスクを作成した後、それらを各デバイスに手動で割り当てることができます。ロールエディタに設定管理タスクが追加されると、デバイスロールとサブロールのテンプレートを使用して、役割が一致するすべてのデバイスにタスクを自動的に追加できます。いったんこれを行った後は、そのデバイスロールやサブロールに一致する新しいデバイスには、そのタスクが自動的に適用されます。

デバイス検出後の、WhatsUp Gold による継続的な監視

デバイスロールの設定とネットワーク検出は、ネットワーク監視における重要なプロセスですが、これらは一連のネットワーク監視プロセスの最初のステップに過ぎません。ネットワークデバイスを検出するために使用するツールを検討するときは、デバイス検出後に何を行うかをよく考慮する必要があります。重要なインフラストラクチャのアップ/ダウン状況 (死活監視)、リソース使用量、帯域使用状況を監視したいですか?仮想マシンと、仮想マシンが実行されているハードウェアを監視したいですか?クラウドリソースの使用状況を監視したいですか?これらに対する答えがイエスの場合、検討に値するのは、WhatsUp Gold です。

デバイスロール機能をはじめ、WhatsUp Gold のすべての機能は、無料で試用することができます。

無料試用版をダウンロードして試してみてください。

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