J-Flow は、IP フローの監視と収集のための Juniper 独自のプロトコルです。
Juniper の J-Flow は、Cisco の NetFlow と同様、各入力 IP ストリームまたはフローをサンプリングします。フローの識別のための7つのキー値も、NetFlow と同様です。パケットは、ルーター/スイッチのインタフェースに入る時にサンプリングされます。パケットに、送信元/宛先アドレス、送信元/宛先ポート、IP プロトコルなどに関連するユニークな情報が含まれていれば、新しいフローとしてログに記録されます。
同じ情報を持つ後続のパケットは同じフローとしてフロー情報が更新されます。異なるパラメータを持つパケットは新しいフローとしてログに記録され、前のフローは終了します。フローデータは、UDP パケットとしてフローコレクタに送信されます。フローコレクタはデータを収集して分析し、帯域幅の消費、トラフィックの識別、履歴傾向分析に関する情報を提供します。
WhatsUp Gold は、J-Flow を含む様々なプロトコルからフローデータを収集、監視します。ネットワーク上の Juniper デバイスからの J-Flow データを分析して、各種の有用なレポートを作成します。
WhatsUp Gold のフロー監視によって、次のことが実現できます。
WhatsUp Gold は、アプリケーションのパフォーマンスを監視 (許可されていない YouTube の使用検出など) し、ユーザートラフィックを監視 (帯域を過剰に占有しているユーザーの特定など) し、QoS ポリシーの検証を行うことができます。WhatsUp Gold の包括的なレポート機能は、上位アプリケーション、上位通信、上位送信者などの関連レポートを作成します。トラフィック量、接続の失敗、不正なポートの使用などを追跡するようにしきい値を設定できます。パフォーマンスの低下やセキュリティ問題を速やかに検出するために、リアルタイムで警告通知を行うよう設定できます。