IT インフラストラクチャのネットワークトポロジーについて説明してほしいと言われたら、まずネットワークマップを表示して説明を始める場合が多いのではないでしょうか?
ネットワークマッピングについては、Techopedia が、「フローチャート、ネットワークダイアグラム、トポロジー検出、デバイスインベントリなどのネットワークマップの作成を容易にする相互に関連するタスクのグループを介して、物理および仮想ネットワーク接続を検出および視覚化するために使用されるプロセスです。」と定義しています。そして、「ネットワーク管理者 (Network Administrators、NA) は、ネットワークマッピングを使用して複雑なネットワークをわかりやすく視覚化することで、簡単にネットワークを分析し、接続エラーをチェックし、問題の根本原因を解明することができます。管理者は、マッピングシステムのアクティブ監視モジュールを使用することにより、ネットワークの状況をリアルタイムで追跡できます。」と説明しています。
ネットワークマッピングの重要性
ネットワークに関して、木を見て森を見ない、という事態は避けなければなりません。全体像が見渡せる高レベルのビューを得て、そこからドリルダウンしていく仕組みが必要であり、それを実現するのがネットワークマップです。Solutions Review の "What is Network Mapping and How Does it Help Network Performance?" という記事は、「ネットワーク マップを使用すると、ネットワークとそれに関連するすべてを視覚化できます。ほとんどのネットワークマッピングツールは、定期的にネットワークをスキャンしてマップを自動的に生成し、ネットワークマップは常に最新の状態に保たれます。マップの外観をカスタマイズできるツールもあります。過剰なトラフィックやネットワークのダウンなどの問題が発生したときに、警告を発することができるツールもあり、マップ上でどのデバイスに問題があるのかを確認できるので、問題の原因を素早く究明できます。」と説明しています。
接続されたデバイスの状態をネットワークマップで視覚的に確認できれば、そこから分析して潜在的なボトルネックを発見し、ネットワークのどこを強化すべきかといった計画が立てやすくなります。
「ネットワークマップは、IT 部門で使用する最も重要なツールの 1 つであると言えます。ネットワークのあらゆる側面を視覚的に把握でき、リアルタイムでネットワーク上のデバイスの状況を表示するので、問題が発生したらすぐに確認できます。ネットワークマッピングを使用することで、問題が発生している場所を想像するのではなく、問題の原因を直接観察して、迅速かつ効率的に対処できます。」と、Solutions Review の記事はまとめています。
WhatsUp Gold のネットワークマッピング
プログレスの IT インフラストラクチャ監視ソリューション、WhatsUp Gold は、ARP、SNMP、SSH、仮想インフラストラクチャ管理、IP アドレス設定、ICMP、LLDP など、先進的なレイヤ2/3検出技術を使用し、ベンダー独自のメカニズムとも組み合わせて、ネットワークに接続されているすべてのものを検出します。
WhatsUp Gold のネットワークマップは、ネットワークが検出され、最初の検出デバイスグループのマップが作成されるとすぐに使用可能になります。マップは簡単にカスタマイズでき、定期的に自動検出を実行するようにスケジュールすることも可能です。
依存関係のマッピング
問題が発生したときは、解決するためにどこに問題の根本原因があるのかを知る必要があります。あるサービスに障害が発生したとしても、そのサービス自体に問題があるのではなく、そのサービスが依存しているデバイスの障害がサービスに問題を及ぼしているのかもしれません。その場合、波及的な問題からの警告は警告の嵐を引き起こし、統制が取れなくなってしまいます。どのデバイスとどのデバイスが依存関係にあるのかがわかっていれば、依存しているデバイスやサービスからの警告は抑止することができます。WhatsUp Gold では、検出プロセスでデバイス間の依存関係も識別され、マップ上の方向付きの矢印で依存関係が可視化されます。マウスを数回クリックすれば、依存関係データを使用して必要でない警告を最小限に抑え、効率的で迅速なトラブルシューティングを行うことができます。
ヒートマップによる帯域使用状況の視覚化
WhatsUp Gold は帯域の使用状況を監視し、デバイス間のリンクの状態を「ヒートマップ」として視覚的にわかりやすく表示します。ワンクリックで、どのインタフェースリンクが正常 (緑)、混雑 (黄色)、容量限界至近 (赤) かを確認できます。それぞれのレベルを決めるしきい値はカスタマイズ可能であり、設定されたしきい値を超えるリンクがあれば警告を通知します。
ワイヤレス環境と仮想環境のマッピング
ワイヤレスデバイスとアクセスポイント、仮想およびクラウドベースのサーバーは非常に複雑に関連しており、管理する上で十分な注意が必要です。WhatsUp Gold は、ワイヤレスネットワーク、仮想およびクラウドベースのサーバーを検出してマッピングし、インフラストラクチャ全体の稼働状況を迅速にチェックすることが可能です。WhatsUp Gold は、すべての WLC、アクセスポイント、SSID の動的なワイヤレスマップを自動的に生成し、有線ネットワークと無線ネットワークの関係を確認できます。また、ホストとゲスト、ホスト/ゲストの関係、クラスター、リアルタイムステータスを表示する、Hyper-V および VMware インフラストラクチャの動的マップを自動的に生成します。
スマートマップ
WhatsUp Gold のネットワークマップは単なる静的ビューではありません。検出とマッピングを自動化し、リアルタイムのデータを使った動的マップが作成可能です。マップには、ネットワークの状態を詳細に示す一連の注釈や、デバイスアイコンその他のグラフィカルインジケータも含まれています。デバイスアイコンをクリックすれば、デバイスのホスト名や IP アドレスなどの詳細を確認できます。
WhatsUp Gold の導入事例
Lindesberg Municipality は、スイッチやルーターの接続を監視するのに、ネットワーク監視ソリューション、WhatsUp Gold をインストールしました。現在では Azure や Office 365 などのサーバーサービスも監視しており、Lindesberg Municipality の職員が使用する種々の重要なアプリケーションの多くも、WhatsUp Gold で監視されています。警告通知を活用した、24時間体制の「オンコール/スタンバイ」サービスもあります。
ネットワークマップは、サポートスタッフが接続の問題、大量のトラフィック負荷、異常などのネットワークの問題を真に把握しやすくするために不可欠です。IT部門は、ネットワークと重要なサービスをリアルタイムで確認できます。ビューをパーソナライズすることもできます。
WhatsUp Gold が提供するネットワークマップを見れば、サポートスタッフは、ユーザーが実際に直面している問題をより正確に把握することができます。ただ接続できないといった表面的な現象だけではなく、どこに高負荷がかかっているか、どのデバイスが障害を起こしているかといったことがわかり、トラブルシューティングしやすくなります。技術者は、独自のパーソナライズされたビューで、ネットワークと監視しているすべてのサービスをリアルタイムで表示できます。WhatsUp Gold は、学校のアクセスポイントに接続しているユーザーの数に関する統計情報を調査するのにも使用されました。ユーザー数が特定のしきい値(この場合は60)に達したら、アクセスポイントの追加を検討するようにしています。
詳細は、「Lindesberg のネットワークの信頼性と品質の向上にプログレスの WhatsUp Gold が貢献」をお読みください。