すでに何度も使われ言い古された感は否めませんが、敢えて言わせていただくと、今日の企業ネットワークは、10年前や5年前、わずか2年前と比べても、大きく異なります。現代のITネットワークは、かつてないほど広範で、複雑で、動的であり、ネットワークに何が接続されているかを的確に追跡することは極めて困難な課題になっています。

多くの企業で BYOD ポリシーが採用され、社内 WiFi が構築されて、ラップトップ、携帯電話、タブレットなどの個人用デバイスからネットワークに接続されるようになり、数々のデバイスが頻繁にネットワークに接続したり接続を切断したりすることが常態化しました。

デバイスの種類も多様です。一般的なネットワークには、コンピュータとワークステーションに加えて、プリンタ、コピー機、ルーター、スイッチ、VoIP ボックス、その他の管理対象アプライアンスが含まれます。

ネットワーク管理者は、死活監視設定管理、容量計画、セキュリティ対策などのために、接続されているすべてのネットワークデバイスを洗い出す必要があります。かなり丁寧に記録をとっているつもりであっても、実際にネットワーク上に何があるのか​​を確認しようとすると、その大変さに絶句するかもしれません。さらに、それぞれが何をしているのかを正確に把握するという、面倒な作業もあります。何時間も、ひょっとしたら何日もかけてすべてのデバイスをチェックし、適切に監視できるように設定するのは、本当に骨の折れる仕事です。

そこで利用したいのが、デバイスロール機能です。事前にデバイスそれぞれの役割を確認し、監視方法をカスタマイズしておくことで、インフラストラクチャ全体を一貫性をもって監視できるため、長期的にはスムーズでシンプルなネットワーク管理が可能になります。

WhatsUp Gold のデバイスロール機能

職場には、マネージャー、システム管理者、ネットワーク管理者、サーバー管理者、ヘルプデスク技術者などといった、様々な職種があり、それぞれの役割があります。複数の役割をこなすことも普通にあり得ます。同様に、ネットワークデバイスにもデバイスの役割があります。

プログレスのネットワーク監視ソフトウェア、WhatsUp Gold は、デバイスを検出すると、そのデバイスに最適な役割、デバイスロール、を決定します。WhatsUp Gold には、ルーター、スイッチ、ファイアウォール、Windows サーバーなどの組み込みのデバイスロールがあり、その役割に応じた監視方法が設定されています。

人の場合と同様に、デバイスは複数の役割に対応できます。例えば、家庭でよく使われるデバイスは、ルーター、スイッチ、無線アクセスポイントであり、DHCP サーバーでもある可能性があります。

WhatsUp Gold では、デバイスは、1つのプライマリロールと複数のサブロールを持つことができます。デバイスロールには、次の2つの機能があります。

  • 当該デバイスロールとして識別されるための基準を明確化する
  • WhatsUp Gold で検出された当該デバイスロールを持つデバイスに適用される監視設定を指定する

このため、デバイスロールは、検出を実行する前に設定する必要があります。事前にデバイスロールを設定しておくことで、ネットワーク上のデバイスを検出した時点で自動的に適切な監視設定が可能になり、ネットワーク管理タスクを簡素化できます。全工程を考えると管理タスクにかかる時間を短縮する最適な方法です。

デバイスロールを設定する前に、アクティブ監視、パッシブ監視、パフォーマンス監視のいずれについても、デバイスレベルで適用するアクションポリシーを規定し、使用するアクションを追加することも考慮してください。

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