IT 部門にとって最大の課題の1つは断続的なネットワークのパフォーマンス問題を処理することです。突然現れるものの、問題の根本原因が判明する前に消えるような問題。ランダムに、何度も出現するのでフラストレーションがたまります。こういったネットワークのパフォーマンス問題は、実際にはまったく異なる場所にある特定の箇所に根本原因がある場合が多いようです。
実際にあった例をご紹介しましょう。
ワイヤレス問題の分析と解決
複数のユーザーから Wi-Fi が遅いと苦情が寄せられ、大会議室の近くにある無線アクセスポイントに問題があるようだとわかりました。クライアント、帯域幅使用率、リソース使用率を表示する履歴グラフをチェックしましたが、無線容量としては十分なようです。
無線信号強度に注目して、過去の SNR(信号対雑音比)グラフを分析したところ、次の点が判明しました。
- 問題は2週間前から発生
- SNR は、ほぼ毎日午前11時半から午後1時半の期間に低下
- 低下は1、2分間の間隔をおいて発生
- 問題に識別可能なパターンは見られない
WhatsUp Gold で相互関係を示すいくつかのビューをチェックすることによって、このネットワークのパフォーマンス問題の根本原因を解明することができました。大会議室に隣接する社員が使う食堂に置かれた古い電子レンジがノイズを発生させていたのです。
このように、キッチン家電のような無関係に見えるシステムでさえ、ネットワークのパフォーマンスに影響を与える可能性があります。
WhatsUp Gold でネットワークのパフォーマンス問題をピンポイントで解明
エンドユーザーから無線ネットワークのパフォーマンスが悪いと苦情が届いたら、WhatsUp Gold の無線ネットワークマップを使って、クライアント、アクセスポイント、無線LANコントローラ(WLC)間の接続を確認できます。また、同じアクセスポイントに接続されている他のすべてのクライアントが表示され、オーバーサブスクリプションの問題が発生している可能性があるかどうかもわかります。
ネットワークのパフォーマンス問題が発生したときに最初にチェックすべき点は、アクセスポイントの容量に問題があるかどうか、です。
WhatsUp Gold は、クライアント数と帯域幅の使用パターンの履歴データを収集して表示します。ネットワークのパフォーマンスの問題が最初に報告された時刻にどのような状況だったかグラフで確認できます。アクセスポイントに接続されているクライアントの数と対応する帯域幅の使用状況のパターンを分析することで、アクセスポイントがピーク時の使用状況でワイヤレスボリュームを処理できるかどうかを判断できます。
ユーザーに割り当てられたワイヤレスの容量が十分なのにパフォーマンスがよくなかったら、信号強度に問題があるかどうかチェックしてみてください。
WhatsUp Gold の信号対雑音比と受信信号強度インジケータ(RSSI)を示す履歴データを見ると、無線信号を妨害する過剰なノイズのパターンが表示されています。
これは WhatsUp Gold の多岐にわたる機能のわずかな例に過ぎません。この機能を始め、様々な WhatsUp Gold のネットワーク監視機能を無料でお試しください。